日本には知られざる偉人が沢山います。その先人達が頑張ってくれたおかげで、今の私達がいます。なるべく多くの人に知ってもらえると嬉しいです。
和歌山が生んだ医聖
独自に開発した麻酔薬を使って、世界で初めて乳がんの摘出手術に成功させた人物。
妻と実母が人体実験に自ら申し出て、妻の失明を伴ったが念願の麻酔薬「通仙散」を完成させた。
その後、1804年、大和国五條村の藍屋勘という老婆が青洲のもとを訪れた。当時、不治の病と恐れられた乳がんであった。乳房は女性の急所といわれ、傷つけると死ぬと信じられていた時代である。
さすがの青洲も治療を躊躇するが、「たとえ、生命を落とすようなことがあっても本望」という勘の言葉に励まされ、ついに手術を行うことを決意。
通仙散を使って全身麻酔を行い、見事、乳がんの摘出に成功した。
これは、記録に残る限り、世界最初の麻酔手術で、アメリカのロングが行ったエーテル麻酔の手術より38年も前のことだった。青洲の偉業は、国際外科学会(アメリカ・シカゴ市)附属の栄誉会館において、「世界の外科医療に貢献した人物」として、賛辞とともに紹介されている。
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